ＹＳＬ

何故か靴（MENS）だけ持っている
というか、中敷きを入れっ放しにしてダメにした
今は中敷きがない方がいいので、困っている
足が育ったのだ
それはさて置き
持ってはいないが、一番好きだと思える色の赤のルージュはＹＳＬだ
残念ながら香りは好みが違うよう…
というか、においがダメな人間だから仕方がない
ドキュメンタリーを見ながら、涙が溢れて来るのを止められなかった
止める必要はないけど
何故自分が涙を流すのか理解出来ないまま
イブの苦悩にか？
パートナーのピエールが二人で集めた美術品、暮らした家について語る
彼は何も信じないという
魂も
もちろん彼にもないし、美術品にもない
だからって、手放すのはやっぱり寂しいと思うのだ
思い出は彼の元に残るとしても
でも、キチンと送り出し新たな安息地を見つけたいというのも、もっともだろう
イブが自分が死んだからといって美術品を手放すとは考えられない
だから、散逸してしまっただろうと彼は言う
世界は結局上手く廻るように出来ているのかな？
ブラックスワンも併せて見た
図らずも美の創造者の苦悩と狂気と一時の幸福を描いている
僕らはそれを享受するばかり
喝采以外に贈れるものはないが、それが彼らに幸福をもたらすことを
それ以外の何物も彼らにこれ程の幸福をもたらさないことも
知っている
美しい姿勢が苦しいのと同じ
美は苦しみが産むのだ。